「学校に行きたくない」と子供に突然言われたら、親としては本当に頭を悩ませてしまいますよね。
新しい環境に慣れないのかな?
お友達と何かあったのかな?
勉強がついていけなくて嫌なのかな?
と、色々考えてしまいますね。
ウチの子(小学1年生)はGW明けに「学校に行きたくない」と言い泣くようになりました。
私の対応がベストだったのかは分かりません。
でも、春には毎朝毎晩泣いていたのに、夏ごろには「学校に行きたくない」と言うだけで泣かなくなり、秋には楽しんで学校に行けるようになりました。
この記事では
- 「学校に行きたくない」と言った経緯
- 私が行った対処策
について書きました。
ただの慣れない環境で一過性の物だったかもしれません。
でも、学校に行きたくないと子供に言われたら、親としてはいても経ってもいられません。
同じ悩みを持つ方に、他の親はどう対応したのかを共有出来たら嬉しく思います。
同じ時期に強迫性障害のような症状も現れたので、こちらにまとめました↓。
小学生の子供が「学校に行きたくない」と言うまで
幼稚園までは活発で友達思いでしっかりしてて、何にも問題がなかった子でした。
幼稚園から同じ小学校へ行くお友達は男の子2人、女の子1人(ウチの子)だけで、他の子は全員1つの保育園から来るという環境でした。
シャイなお姉ちゃんの時も似たような状態(男子5人、女子1人)でしたが、すぐに友達が出来たし、今回はお姉ちゃんもいるし、まったく心配はしていませんでした。
しかし、お姉ちゃんがいるので、休み時間や学童ではお姉ちゃんとお姉ちゃんの友達と遊ぶというのが1ヶ月続いてしまい、なかなかお友達が出来ませんでした。
お姉ちゃんいわく、休み時間に迎えに行かなかった時は、同じクラスの友達と遊ばずに1人で待っていたようです。
5月の大型連休を終え、親子給食と言うイベントがあり、その直後から登校時に「学校に行きたくない」と始まりました。
休日の時も学校を思っては泣き、毎晩「明日学校へ行きたくない」と泣くようになりました。
小学生の子供が「学校に行きたくない」理由
うちの子の場合、学校に行きたくない理由は
先生が怖い
でした。
たしかに、授業参観の時に子供を厳しくピシャリと怒るのも見ました。
先生自身も「怖い」と言われているのは知っているようで「怖くないですよ〜」と懇談会の時に言っていました。
意図が伝わりづらい質問をしたくせに、子供達が答えられない事に怒りの視線を投げかけているな、と思ったこともありました。
言葉では言いませんが「目が怒ってる」という感じです。
幼稚園の先生は、子供を試すような質問をすることはありませんでした。
子供達を怒るのは、誰かに危険が及ぶような危険な時だけだったので、小学校に上がってギャップが怖かったんだと思います。
また小学校に上がると、忘れ物は自分の責任で怒られるので、そういうのも怖かったのかな?と思います。
忘れ物や遅刻など先生に怒られるかもしれないことを考えただけでパニックになっていました。
それから、「みんなと一緒が良い」とよく言うようになりました。
女子1人だけ違う幼稚園から来たので、知らない話が多かったのだと思います。
私とお姉ちゃんは「人と一緒」という事にこだわらない性格なので、学習用品なども自分の使いやすいようにアレンジしているのですが、下の子にとっては人と違うことが嫌だったようです。
本人の意思を聞かずに「こっちの方が使いやすいよ」と別なモノを持たせたのは、ちょっと無神経だったかも、と反省しています。
友達に小学生の子供が学校に行きたくない時の対処法を聞きました
「学校に行きたくない」が始まって、すぐに何人かの友達に相談しました。
ほとんどの友達に言われたのは
そのうち慣れるから様子を見たほうが良い
でした。
以下、言われたことをまとめると、
- 小学1年生の場合(特にうちの子のように遊んでいるだけの幼稚園から来た場合)、幼稚園と小学校のギャップに慣れるのには時間がかかる
- 担任の先生は「この先生のクラスにしてください」と嘆願書が出るほどのいい先生で、怖いというのもすぐに慣れるだろう
- 大型連休明けでそうなっているだけかもしれない
- お友達が出来れば、楽しくなるに違いない
- 先生に相談するのは、もっと時間が経ってからの方が良い
ということで、特に何もせずに様子を見た方がよいという意見でした。
私のやった小学生の子供が学校に行きたくない時の対処法
「様子を見る」と言われても、毎朝毎晩泣く子を見て何もしないわけにもいきません。
夫は静観する派でした。
でも、「学校に行きたくない」が始まってすぐにおなかが緩くなったり、蕁麻疹が出てしまい、確実に弱っているのを感じました。
そこで周りのお母さんから見たら騒ぎすぎかもしれないけれど、私は色々やりました。
私の「学校へ行きたくない」への対処法はこれです。
- 逃げ道を教えた
- 現実を教えた
- 情報収集をした
- 先生に相談した
- 気持ちに寄り添った
1つずつ説明します!
【学校に行きたくない時の対処法①】 逃げ道を教えた
まず、「学校に行きたくないけど、行かなくちゃ先生に怒られる」と泣く子に
学校は必ず行かなくてはいけないところではない
と教えました。
たまたまここに住んでいて、たまたまその小学校のその先生のクラスに当たってしまっただけ。
本当に嫌なら転校だってできるし、アメリカではホームスクーリングと言って学校に行かずに家で勉強している子もたくさんいるんだ、と教えました。
学校には保健室があって、先生が怖すぎて耐えられなくなった時に保健室の先生がお話を聞いてくれるし、必要ならママに迎えに来てくださいって電話してくれたりするんだよ、と伝えました。
お姉ちゃんも先生が怖すぎて保健室登校になったお友達の話を教えてあげました。
とにかく、
娘の知っている狭い世界がすべてではない
と知っておいて欲しかったんです。
【学校に行きたくない時の対処法②】現実を教えた
他の先生になっても怒るときは怒るし、それは子供達に責任を持って行動をさせるようにするために必要なことだったりするんだと伝えました。
他の学校に転校して、もっと怖い先生に当たるかもしれない、もっと理不尽な怒り方をする先生に当たる可能性もあるということを教えました。
そして、先生が怒っている理由を聞いて、怒られないようにするためにはどうしたらいいのか話し合いました。
先生がクラスに対して怒っているとき、たとえ先生と目が合ったとしても、個人的な攻撃と考えなくても良いという事も教えました。
それから、私がどうしてみんなと同じ保育園を選ばず、娘の行った幼稚園を選んだのかをしっかり説明しました。
幼稚園から行く子が少ない学校でかわいそうだから、お母さんが働いて保育園にいれる人がたくさんいます。
でも、保育園の教育方針が好きではなかったこと、幼稚園を選んでよかったと思っている事を伝えました。
【学校に行きたくない時の対処法③】情報収集をした
幸いな事に、言葉の発達の早い子が同じクラスにいてお母さんを知っていたので、先生の事をどういう風に言っているか聞きました。
分かったことは、
- 先生はうちの子を個人的に怒ったことはない
- 忘れ物をする子には厳しく怒る
- 小さなことで必要以上に怒るけれど、小さなことで褒めることも忘れない
という事でした。
(これを伝えられる小1男子がすごいよ!)
先生がクラスの子に怒っている時、目が合うと自分も怒られていると思っている事が分かりました。
先生がどういう事で怒っているのかは聞いておく必要はあるけれど、前述した通り個人的に怒られているわけではない事を伝えました。
忘れ物に関しては、子供の責任より私の責任というところも大きかったので、子供が準備した後にきちんと私が確認すること、私が準備するものは子供がちゃんと確認することを約束しました。
(できない母でごめん…。)
先生が褒めたこと、喜んだことを探すため、質問をして思い出してもらうようにしました。
怖いと思っていると、どうしても怒っている事ばかりに気が向かってしまうので、少しでも怒っていない先生を思い出してもらうようにしました。
【学校に行きたくない時の対処法④】先生に相談した
授業参観や親子給食で先生が子供達に接しているのを見て、先生は確かに怖いけれど常識の範囲内というのは分かっていました。
先生はベテランの先生で、低学年をよく担当しているので、子供の「学校に行きたくない」への対応もすぐに出来ると思い、私は待たずに先生に相談に行きました。
お姉ちゃんがやはり小1の時に「先生が怖い」と頻尿になってしまったことがあり、その時も当時の担任に相談したら1週間くらいで治った事がありました。
プロにお任せした方が解決が早い
と思います…。
(電話で相談して変な感じになりたくなかったので、子供のお迎えのついでに職員室にお邪魔しました。)
先生には、私が「先生を問題視している」と間違って伝わらないように気を付けて伝えました。
うちの子は学校では仲良くお友達と話したり、先生とも家族の事などの話もしていて、先生にとっても娘が「学校に行きたくない」と言っているというのは寝耳に水だったようでした。
「先生が怖いって言ってます」って伝えたら、「お母さん、ごめーん」って先生(多分、慣れっこみたいです)。
先生からは、「遠足もあるし、お友達が出来ればもっと学校が楽しくなるし、もう少し時間がかかるのかもしれないけれど、こちらはもっと気を付けて見ていきますね」と言われました。
家で出来る事として
娘の話をよく聞いて、絶対に否定せず寄り添ってあげてください
言われました。
【学校に行きたくない時の対処法⑤】 気持ちに寄り添った
家では「学校に行きたくない」と泣けば「そうか、学校行きたくないのね」と言って抱きしめ、「先生が怖い」と言えば「うん、先生怖いよね」と抱きしめてあげました。
娘が「学校の話はしないで」と言えば、家族みんなで学校の話はやめました。
祖父母にも「学校は楽しい?」という質問はしないでもらうように伝えました(「楽しい?」と聞くと「楽しい」と答えるんですが)。
他にも「洋服を着替えるのを手伝って」とか「お布団かけて」とか甘えてきたのを、癖になるんじゃないか?とドキドキしながらも応えてあげました。
幸いなことに、うちの子は「学校に行きたくない」と言っても、お姉ちゃんと一緒なので学校までは普通に登校してくれました。
そして、先生の言う通り、学校では普通に楽しく過ごしていたようです。
お姉ちゃんには、妹が同学年の友達と遊んでたら遠くから見守って、一緒に遊ばなくていいからね、と伝えました。
家族全員で「学校に行きたくない」問題に取り組んでいた
と思います。
小学校の先生がやってくれた子供が学校に行きたくない時の対処法
私が先生に相談して間もなく席替えがありました。
場所はなんと先生の机の真ん前。
意図は分かりませんが、横には一つ置きに同じ幼稚園から来た男の子、という配置でした。
「先生が怖い」と言っているんだから、先生から遠ざけた方が良かったんじゃないか?と最初は思っていました。
でも、先生の前の席だからお願いとかで話しかける機会を増やしたみたいです。
それから、娘に「かわいい」とか「大好き」とかよく伝えてくれたのだと思います。
夏頃には「先生は私の事大好きなんだよ」みたいなことを言うようになりました。
気の置けないお友達はいないけれど、先生に会うのが楽しみで学校に行っていました。
夏休み期間中も先生が学童に来てくれるのを楽しみにしてたり(来てくれませんでしたが)、お手紙を書いて過ごしました。
秋には運動会があり、お友達とも打ち解けたようで「〇〇君は私の事好きなのかもしれない」とか言うようになりました。
お友達、と言える子も少しずつ出来て、学童に迎えに行くと同学年のお友達にさよならの挨拶をしに行ったり、姉妹が別々に遊んでいることも増えました。
今は学校に行くのが楽しくなってきたようです。
小学生の学校に行きたくない時の対処法まとめ
こればかりは、子供によって性格も状況もちがうので私の対応がベストだよ!というつもりはありません。
早い段階で先生に相談に行かなくても、もしかしたらすぐに「学校へ行きたくない」と毎日泣くような日々は終わったのかも、と思います。
でも、私は相談に行ってよかったと心から思っています。
「黒板消し係なのにやらなかったから先生に怒られた」という子に対して、「それは係の仕事をちゃんとしないから怒られるんでしょ」と言えるまでになりました。
調べてみると小学1年生の「学校に行きたくない」は割とよくあることのようですね。
小1だから友達関係や勉強のことが原因ではなく、環境の変化や先生が原因になっていることが多いと思います。
「学校に行きたくない」と言われた時の親の対処法として何が正解なのかは悩むところですよね。
先生に相談しないまでも、子供の気持ちに寄り添うだけでも事態は大分好転すると思います。
もし同じ悩みを抱えていて、この記事をお読みいただいているならば、早くお子さんが笑って過ごせるような日々なることを心から祈っています。