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「正欲」を読んで思った事

【画像】「正欲」を読んだ感想
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すごい小説に出会ってしまった…。

考えがまとまらずモヤモヤしたまま、思ったことをぶちまけてみます。

最近、Audibleで小説を聴きまくっているのですが、今回私が選んだのは朝井リョウさんの「正欲」と言う小説です。

1.2倍速で聴いたからお休みの日1日で聴き終わったよ(11時間)

ちょうど読み終わったタイミングで「超相対性理論」の荒木さんもこの本について語られてて、

なかなか衝撃的なコンテンツに出会っちゃった

とおっしゃっていました。

映画化もされているのですね。観たいような観たくないような…。

では、まとまりもないまま、ぶちまけます。

ネタバレはナシなのでご安心ください。

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「正欲」を読んで

【画像】「正欲」を読んだ感想

まず、この小説は「多様性」「ダイバーシティ」「つながり」と謳われる世の中で、誰にも理解されない超少数派の孤独、多数派にいながらも心に抱えるものがあって感じる孤独、それらを取り巻く環境などがメインのお話でした。

で、思ったのは「正しさ」って何だろう?と言う事。

人は自分が正しいのかを常に確認しあっていて、そこから外れる事を恐れる。だから、外れているのが分かっている時はそれを隠す。

正しいって大多数がそうって言う事なんだろうか?

そう生まれて来たのに、それが正しくないってされたらどうしたら良いんだろう?

「多様性」と言いながら、「個」に目を向けない。

1人1人は違うのに、抽象化する事で表面からこぼれていく。

今の世の中は、昔に比べると選択肢が沢山あって自由のように思うけど、生きづらさを感じる。

「正しくない」を糾弾する力は強くなってる。がんじがらめになって身動きが取れなくなってきてる。

うちの会社でも「多様性」と言いながら、「正しさ」を求めて行ってガチガチに締め上げていってる…

「分かる」って何だろう?
「同じ」って何だろう?

イノセントデイズ」を読んだ時のような後味の悪い、でも無茶苦茶考えさせられる読後感です。

「問い」ばかり生まれて答えが出てこない。

きっと完全に理解できることなんてない。

もし、お正月の本が決まっていない方は是非…。

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