仕事で、これまで取り組んできたことを、ちょっとしたミスで頭ごなしに否定される状況に直面することがありました。
上の人が変わったことで、今まで通りでは通じなくなり、過去の膨大なデータを徹底的に見直し、上の人が求めるレベルまで精査するというのを2週間続けて、先日やっとこさ終わりました。
終わってみて、改めてこの2週間を振り返ってみると、上の人が求めることが無駄なようにも感じてイライラしたりはしましたが、悲観的になりすぎず、常にこの状況がもたらす「良い事」を考えながら仕事が出来たと思います。
今までの努力が無駄に感じても、それは今後良くなる未来への第1歩と考えることで、気持ち的に乗り越えるのが楽になるなぁと感じたので、何をどう感じたのかを考察してみます。
今までやってきたことを否定された
経営陣が変わったことで、「今まで通り」ではいかなくなったのが、今回の状況の主因です。
細かい仕事の話は抜きにしますが、とにかく基準と求められるレベルが変わったのです。
新しく入ってきた人は、今までの経緯は知らないので、私達が今まで何を考えて取り組んできたのかなどはお構いなしです。
最初は
と全否定でした。
今までの取り組みをリードしてきた私の上司やグループリーダーなどは落ち込んでしまって、会社を去る事まで考える始末でした。
出来事をどう意味づけるか?
ミーニングノートの考案者の山田智恵さんは言います。
例え受け入れがたい出来事であっても、その出来事をただの嫌な出来事では終わらせないために、何か出来ることはないかを考えるのです。
そして、「あの出来事があったから良かった!」と思えるように、出来事をつなげていくのです。
そこで、私はまず、過去の数字の精査をすることは、より正確で信用できるデータになるので良い事だ思う事にしました。
同時に、過去のデータに不備があったとしても、今までやってきたことは無駄ではない理由を考え、これは絶対に上の人に伝えないといけないと思いました。
過去の精査が終わったら、データのとり方や加工の仕方をブラッシュアップして、経営陣ともっと話しやすくすることと、実際に説明しないといけないリーダーがより説明しやすくなるように変更を加えることを決めました。
「ここから更に良くなる」と決めた事で、私の気持ちは大分楽になりました。
過去のデータの精査というのは、後ろ向きな仕事だけれど、気持ちが未来に向かっているだけで、早く精査を終わらせて次の段階に行きたいとワクワクしながら仕事が出来たのです。
努力は無駄じゃない!すべては意味づけ次第
人生は常に満点でいることはできないので、失敗や困難な出来事にいつかは必ずぶち当たります。
時には、今までの努力が全部無駄に感じることもあるでしょう。
そういう出来事にぶち当たったときに、そこを出発点として、更に良くなる方法を考えると、今いる位置よりも高みに昇る事が出来るのだと思います。
過去のデータの精査をするだけでも、らせん階段の1階上に行くことが出来ますが、そこから更に進むことでもっと上の階へ上ることが出来ると思います。
今回は私の心境の変化もチームの人に常に共有したので、嫌な出来事に埋もれない事、それを糧にすることが大切と言う事が伝わったと思います。
チームの結びつきも強くなったと思うし、終わってみれば良い事づくめだなぁと思ったのでした。