子供の不安が強いかも、と感じたことはありますか?
うちの下の子は、小学校に入学したら突如不安が強い子供になってしまいました。
毎日繰り返される同じ質問、決まったルーティンを壊すと怒りだす…そんな日々でした。
と不安になり保健所の子育て相談に話を聞きに行きました。
子供の不安が強い時の親の対処法を教えてもらい、半年経った今は落ち着いています。
この記事では、
- うちの子供の不安が強くなったきっかけ
- 不安が強いと感じた症状
- 不安が強い子供への接し方
- 不安が強い子供が医療機関にかかるべき時期
について紹介します。
同じ悩みを持つ人へ、少しでも参考になればうれしいです。
子供の不安が強くなったきっかけ
まずは、うちの子の「不安が強い」と思うようになったきっかけを説明します。
うちの子供はこんな子です。
- 誰とでも話せて明るい(名前覚えは悪い)。
- とても周囲を気遣うやさしい子。
- しっかりしていて、真面目。
年長さんの12月、大好きな子が入院&転園したりでお友達のパワーバランスが崩れた時期がありました。
でもおしっこがちょっと漏れちゃう以外は問題もなく、幼稚園では友達と楽しそうに遊んでいました。
先生からも「いつも分からない子には教えてあげたり、本当いい子ですね~」と言われ、心配はしていませんでした。
入院していた子が2月に戻ってきて、少しずつ心が落ち着いて、おしっこ問題が解決したと同時に卒園。
うちの子が入学した小学校の子供達は40人中37人が同じ保育園から入学してきます。
同じ幼稚園からは男の子が2人行き、同じクラスでした。
でも、なかなか「仲良し」と言える友達は出来ませんでした。
こんな環境ですから、5月には「学校に行きたくない」となり、すぐに「不安が強い」と感じる症状が現れてきました。
「学校に行きたくない」問題についてはこちらに書きました↓
私だけでなく、先生の対応についても書いてあるので併せて参考にしてください。
不安が強いと感じた子供の症状
ウチの子供が「不安が強い」と感じた症状はこの3つです。
- みんなと同じじゃないと不安
- 先生が言った通りじゃないと不安
- いつもと違った事は不安
【不安が強い子供の症状①】みんなと同じじゃないと不安
私もお姉ちゃんも「別に人と同じじゃなくても良い」という考えです。
だから何も考えず、学校から配布されたものでも強制でなければ不便な物は使わず、自分の使い勝手の良いものを使っていました。
でも、妹はクラスの子と違う持ち物を持つことをひどく嫌いました。
女の子では1人だけ違う幼稚園から入ったので、「みんなと一緒」でない事には不安を感じるようでした。
例えば、こんなやりとりがありました。
この頃はそれくらい「みんなと同じでいなくてはいけない」と切羽詰まっていたのだと思います。
【不安が強い子供の症状②】先生が言った通りじゃないと不安
幼稚園の時は「お母さん」みたいな立場だった先生が、小学校になったらが絶対的な立場になったのだと思います。
真面目で「良い子」でいたいうちの子は、先生の言う事を一生懸命聞こうとしました。
例えば、先生が「教科書は1時限目から順番に並べておきましょう」と言ったのだと思いますが、ランドセルにしまう時に、順番を崩すだけですごく怒られました。
大雨で登校時間が変わった日も、娘は先生から聞いていなかったのでとても不安だったようです。
5分に1度くらい「本当に10時登校なの?」「大丈夫なの?」「まだ行かなくていいの?」としつこく聞いてきました。
結局不安でどうしようもなく、9時20分に学校に着くように登校しました。
「大丈夫だよ」と登校時間変更のメールを読み上げても、不安で不安で仕方がないようでした。
【不安が強い子供の症状③】いつもと違ったことは不安
彼女の中で決まったルーティンがあるんです。
寝る前は、
というルーティンがありました。
毎日聞いてくるので、「毎日それ聞くよね?」とか「いつもトイレの時はおきるよね?」とか言ってしまったことがあります。
でも私の「大丈夫」聞くまでは、泣きながら何度も聞いてくるのです。
本人もどうしてだか分からないけれど、とにかく不安で確認しなくてはいけないようでした。
寝る前のトイレ確認のルーティン、お布団に入るときのルーティン、子守歌を歌ってもらうルーティン…とどんどん増えていきました。
不安が強いと感じる子供へ親はどう対応すべきか
なんとかして子供の不安を取り除いてあげたいと思いました。
そして保健所の子育て相談で親の対応を聞きに行きました。
そこで言われたことは、
- 子供の置かれている環境を理解する
- とことん甘えさせてあげる
- お母さんが1人で抱え込まないで
の3つでした。
【親の対応①】不安が強い子供の置かれている環境を理解する
ウチの子の場合は、
- 小学校という全く新しい環境になり、
- 新しい友達の名前もなかなか覚えられず、
- 言葉が強い同級生が多くてカルチャーショックを受け、
- 先生が怖くて、
- 早生まれだから勉強についていくのも大変
という環境にいました。
改めてこう考えるだけで、不安で質問してきてるんだから、何回聞かれてもイライラせずに答えあげればよかったと後悔しています。
不安を感じる子供の環境を再確認することで、対応する親の心の持ち方が変わります。
「一番大変で辛くて不安を感じているのは子供だ」としっかり理解するのが大切でした。
【親の対応②】不安が強い子供が安心できるまで甘えさせてあげる
毎日同じ事の繰り返しで、対応する親が疲れているとイライラしてしまう事もありますよね。
でも、不安が強い子供はルーティンをする事で安心するので、とことん付き合ってあげてください。
甘えさせすぎかも?と思う事もあるけれど、「不安が強い」と感じている時期はどんどん甘えさせて大丈夫とのことです。
スキンシップも多めにとって、とにかく否定せず、気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
【親の対応③】お母さん1人で抱え込まないで
不安が強い子供の安心の源となるお母さんの責任は重大です。
それが分かっているからこそ、お母さんも不安になってしまいます。
でも、お母さんが「大丈夫」とドーンと構えているのもとても大切です。
子供と一緒になって不安が強くならないようにしましょう。
相談できる機関、学校の先生、家族、お友達…など相談できるところには相談しましょう。
お母さんが1人で抱え込まないようにしましょう。
不安が強い子供を医療機関連れて行く時期
うちの子供の症状では「神経質」で「不安が強い」けれど、まだ「強迫性障害」ではない、と言われました。
ある考えやイメージがくり返し浮かんできたり、同じ行動を何度もくり返してしまうために、生活がスムーズにいかなくなる病気です。手洗いや鍵の確認などが代表的な強迫症状です。
うちの子のような「不安が強い」状態から「強迫性障害」に発展する可能性はあるそうです。
「ルーティンをしないと眠れず、睡眠時間がへってしまう」とか、「朝のルーティンが終わらず、学校に行けない」とか、「生活に支障」が出てきたら受診の目安になります。
強迫性障害は治療できる病気です。
生活に支障が出てきたら、迷わず医療機関にかかりましょう。
【まとめ】不安が強い子供にはとことん付き合ってあげる
うちの子の場合、「学校に行きたくない」と言われすぐに先生に相談に行ったことで、先生が一番最初の友達になってくれました。
小学校の生活にもだんだん慣れてきて、友達の名前も覚えて、少しずつ「不安が強い」という症状はなくなっていきました。
今では「は?みんなが赤信号を渡ってても、私はいかないよ」と言えるようになりました。
忘れ物だって、教科書の順番だって、そんなに気にならなくなってきました。
しっかりしてる真面目な子ほど、不安が強くなることがあるのかもしれません。
子供の不安が強いなと感じた時は、
とにかく寄り添う
とにかく付き合う
そして、絶対にお母さん1人では抱え込まないで。
相談できる人、頼れる人には話を聞いてもらいましょう。
お母さんが不安になると、子供も余計に不安が強くなります。
お母さんが安定することが大切です。