「自分の価値観」つまり「自分が大切にしていて、そのためにお金や時間やエネルギーを使っても良いと思うこと」が何か、知っていますか?
研究によると、
95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎない
自分を知る自己省察~ニューメキシコ大学研究から
という事が分かっています。
つまり、ほとんどの私達は社会や親が求める「自分」をなんとなく「自分」と認識して生きているのです。
それを踏まえて、この記事では、
- 「自分の価値観を知る」必要性
- 自分の価値観を知る方法
- 自分の価値観を知るための10個の質問
を紹介します。
「自分の価値観を知る」必要性

「自分の価値観を知る」のはなぜ必要なのでしょうか?
私達は人間の基本的な欲求として「幸せになりたい」と思っています。
そのために時間管理やタスク管理をしたり、目標に向かって努力をしたりします。
でも、もし目標が達成できても、それが自分自身の幸せだと思う事とかけ離れていたらどうでしょう?
世間的にも成功者として見られ、両親からは褒められたとしても、心の中にはぽっかりと穴が開いているのではないでしょうか?
自分の価値観を知るという事は、自分が大切にしたい事を知るという事です。
自分の大切にしたい事が、ちゃんと大切に出来ていれば、一般的にはお金がなくても、忙しく見えても、自分は幸せなのです。
自分の価値観に沿った目標を立てていれば、人から見たら血を吐くような努力に見えても、本人には幸せなのです。
だからこそ、人並外れたパフォーマンスをして、結果を残すことも出来るのです。
時間管理やタスク管理は、自分の価値観を大切にするためのツールにすぎません。
間違えた方向に努力をして、時間とエネルギーを無駄にしないためにも、まずは自分の価値観を知る事から始めましょう。
自分の価値観を知る方法

自分の価値観を知る方法としては、「自分に質問をする」というものがあります。
何か心が動いた時に、いちいち「どうしてそう思う?」「何が大切なのかな?」と質問していくのです。
自分の感情を気にする事に慣れていないと、感情は生まれては消え、生まれては消えていきます。
メル・ロビンスの「5秒ルール」によると、感情を感じて5秒以内に行動に移さないと、その感情を元に行動を起こすことはなくなるそうです。
だから、ノートと友達になりましょう。
心が動いた時、5秒以内にササっとノートを開き、感じたことを書き出して、それについて自分を深堀してください(深堀りは時間のある時で構いません)。
私がモーニングページをやめて、ジャーナリングを始めたのも、もっと深く自分を知りたいという思いからでした。
今は、こういう自分を知るための質問集もたくさん出ています。
本当の自分に蓋をしていた時期が長ければ長いほど、最初は書くのに苦労すると思います。
でも、書けるものから少しずつ書いてみると、だんだん書けるようになりますよ。
自分の価値観を知るための質問

自己理解の専門家であり、「世界一やさしいやりたいことの見つけ方」の作者の八木仁平さんが「自分の価値観を知るための10個の質問」を公開していました。
- この本はAmazon Unlimitedに入会すると読むことができます。
- 月額980円ですが、30日の体験期間中は無料で何冊でも本を読むことができます。
- 会った時に刺激を受ける人は誰ですか?それはなぜですか?
- これまでの人生で大きな決断をしたときに大事にしていた判断基準はなんですか?
- これまでの人生で一番努力した経験は何ですか?
- 親の生き方のどこが好きで、どこが嫌いですか?
- 嫌いな人、苦手な人はだれですか?(どんな人ですか?)
- 育った家庭の教育方針は何ですか?
- 好きな有名人、周りの人、キャラクターは誰ですか?なぜ好きですか?
- これまでで一番感動した出来事は何ですか?
- これまで読んできた本の中で一番好きなものは何ですか?
- 死んだあとに周りの人にどんな人だったと言われたいですか?
まずは質問に直感で答えていきます。
それを読み返して、「なぜ?」の質問を繰り返して深堀していきます。
そこに、どんな価値観があるのかを考えてみます。
この下には私の回答と、私が思う私の価値観が書いてあります。
人の回答を見ると影響を受けてしまうかもしれないので、まずは自分の回答を考えてみましょう!
自分の価値観を知るための10個の質問
では、私の回答を紹介します。
会った時に刺激を受ける人は誰ですか?

私は会社の上司です。
人をまっすぐ褒めることが出来る人です。
立場はずっと上なのに、パートの私の仕事もすごく尊重してくれます。
自分の下に人を作らない人です。
興味が多岐にわたっていて、なんでも色々話せます。
私が誰とも話すことがない「心」の話題も興味を持ってついてきてくれます(しかも男性目線だからおもしろい)。
とてもポジティブな人で、色んなものを引き寄せまくりなので、普段の会話から学びがたくさんあります。
こういう風に刺激を受ける人は、自分の価値観が共鳴してる人。「こういう風に生きたい」「こんな人になりたい」が隠れている。
私の価値観
- 人に対して平等でいたい
- やさしさを体現する人になりたい。
- ポジティブで過ごしたい。
これまでの人生で大きな決断をした時に、大事にしていた判断基準は何ですか?

私は、自分が心の底からちゃんと笑っていられるか、を大事にしてきました。
友達を変える時、仕事を変える時、自分が無理しているところからは逃げることにしていました。
自分が心の底から笑えない場所では、頑張る価値がない場所だと思ってます。
自分の心がそこにあったのに、恐怖心で行動しなかったことには20年経っても後悔しています。
何を元に判断をするのかが分かる
私の価値観
- 自分が自分らしくいられることが大切
これまでの人生で一番努力した経験は何でしょうか?

アメリカに留学したことです。
学生時代、英語はずっと苦手だったけれど、朝から晩まで勉強してアメリカの大学を卒業することができました。
大学で勉強した内容は、今の私の生活には全然役に立っていないけれど、「人と違っていても良い」「自分で自分を認める」「出来ないと思わない」などという感覚を学べたことに感謝しています。
英語には、日本語にはないポジティブさや人を認める言い回しがあり、英語を学ぶだけでも楽しかったです。
エネルギーをつぎ込めるのは価値観が合っているから。
私の価値観
- ポジティブでいたい
- 自分で自分自身を認めたい
親の生き方のどんなところが好きで、どんなところが嫌いですか?

好きなところは、自分が「好き」「やりたい」をやるところです。
勉強・読書・刺繍・絵画・ゴルフなどなど、色々なものに興味を持って、実際に行動に移しています。
いつも心が同じ場所にあるようで、自分を成長させたり、楽しくする術を知っています。
精神的にもとても安定していて、なんでも笑って済ませちゃうところが好きです。
嫌いなところは、物が多くて部屋がごちゃごちゃしているところです。
「好き」に没頭するあまり、そこには無頓着なのかも?
時間が無限にあるかのような使い方をしているな、と感じます。
親の好きなところは、自分の価値観がすごく共鳴しているところ。
私の価値観
- 色んなものに目を向け、追求したい
- 精神的に安定していたい
- 家の中は整理整頓されていたい
嫌いな人、苦手な人は誰ですか?

悪口で仲間意識を持つ人が苦手です。
まず人のあら捜ししたり、否定的な意見で始める人が嫌です。
それに同調しない私は、仲良くなれません。
普通に話した後に、「きっと私も悪口言われているだろうな」と感じてしまい、信用することができません。
仕事に対して愚痴ばかりなのに、自分では何一つ変えようとしないことにも疑問を感じています。
なんだかいつも暗くて、疲れている印象がある気がします。
「苦手だな」と思うのは、自分の価値観からズレているから
私の価値観
- 人に対して平等でありたい
- やさしい気持ちを体現したい
- ポジティブで、エネルギッシュで、明るくいたい
- 自分で変化を起こして環境を整えたい
育った家庭の教育方針は何ですか?

「自分で考えて、自分で決めて、自分で責任をとる」という事でした。
やりたいと言ったことは100%応援してくれました。
習い事をやめたいと言った時も、無理矢理続けさせられることもなかったし、逆に「やりたい」と言ったことはやらせてくれました。
でも、親は求めていないのに、優等生の選択を好んでしてきた気がします。
もっと破天荒に生きようと思えば生きられる環境にあったと思いますが、私は基本「いい子ちゃん」です。
それから、「人とつるむ必要はなし」と教えられました。
クラスに友達が出来なくても、クラスメイトが自分とは合わなければ、無理に合わせる必要はなし、という方針でした。
家庭の教育方針によって、自分の価値観が影響されている確率がとても大きい
私の価値観
- 可能性は否定しない
- 自分で決めたことを、人のせいにしない
- 環境は変えられる
- 自分が自分らしくいられる場所は必ずある
好きな有名人、周りの人、漫画のキャラクターは誰ですか?

好きな有名人はローラ、冨永愛、綾瀬はるかです。
みなさん笑顔がステキで、自分に心地よい生き方をしていて、ストイックです。
後、あばれるくんも好きです。
一生懸命なところ、ナイフ1本でなんでもできるところを尊敬しています。
自分が何に惹かれているかで価値観が分かる
私の価値観
- 自分が自分らしくいることが大切
- 明るくポジティブ
- 自分が決めたことには努力を惜しまない
これまでで一番感動した出来事は何ですか?

アメリカに始めて行く時、母親が「飛行機で食べてね」とお菓子を幾つか買って持たせてくれました。
そのお菓子を見た友達が「うわぁ、スロブが好きなお菓子ばっかりだね!」って言ってくれました。
その時、私の周りにいる人達はこんなに私の事を見てくれていたんだ!と感動したのを覚えています。
自分が感動した出来事とは、自分の価値観が揺さぶられて刺激された出来事のこと。
私の価値観
- 私の周りには私を理解してくれる素晴らしい人たちがいる
- 自分は自分らしくいても良い
これまで読んできた本の中で一番好きなものは何ですか?

本は「13歳からのアート思考」です。
「自分の興味・好奇心・疑問をもとに、世界を自分なりに捉え、自分なりの答えを出す」ということが教えられます。
紹介されているアート作品についても、どういう興味をもとに作られたのかが分かり、参考になりました。
1年に1回は読み直しています。
ちなみに、一番好きな映画は「Dirty Dancing」という古い映画です。
少女が、夏に家族旅行で来たリゾートキャンプでダンサーの男性に出会い惹かれていく話です。
もちろん家族は大反対だけど、最後は圧倒的な愛や才能を見せつける感じ?
とにかく何回見たか分からないくらい大好きな映画です。
好きな本や映画から、影響を受けた価値観が分かる
私の価値観
- 自分が「正しい」と思う事をやる
- 私には私の輝く宝石がある
- 自分のいる場所が自分の居場所じゃない時もある
- 行動で環境は変えられる
死んだ後、周りの人からどんな人だったと言われたいですか?

誰にでも優しくて、愛が溢れる人だったよね。
幸せのオーラで包まれていて、一緒にいると癒されたよね。
興味を持つとなんでも挑戦してて、いつも楽しそうだったよね。
やりたい事、全部やっていったよね。
なんて言われたら最高です!
どんなふうに生きたいかが分かる
私の価値観
- 興味を持ったら行動したい
- 愛をわかりやすく表現したい
- いつも幸せを見つけて、明るく過ごしたい
【まとめ】自分の価値観を知るための質問に答えてみよう

以上が私の「自分の価値観を知るための質問」の回答でした。
自分が今大切にしたいと思っているから、こういう回答なのかなぁ?とも思いますが、過去の経験からの学びでも似たような価値観が出てくるので、これが「私」なんでしょうね。
他の人の回答も見てみると、面白いですよね。
もし回答をブログに載せたら、リンクを追加させていただきたいので、教えてくださいね。