絵本は好きでたくさん読んできましたが、心に刺さるすごい絵本を発見しました。
最近、小学校3年生の娘の学級で、少しずつ友達関係のバランスがおかしくなってきていることもあり…。
タイトルと表紙からなんとなく「いじめに関する絵本かな？」と思い手に取りました。
こちらの本です。
後で知った事ですが、スウェーデンの学校では「オリエンテーリング科」という人間の生き方や社会の問題について話し合う授業があって、この本が使われるそうです。
この記事では、
- 「わたしのせいじゃない」の絵本について
- 「わたしのせいじゃない」の私の感想
について書きます。
「わたしのせいじゃない」のあらすじ
1人の男の子が泣いています。
クラスメートが1人ずつ状況を説明します。
例えば、こんな証言が出てきます。
子供だったら言いそうな、ありがちな言い訳ですよね。
そして問われます。
この後は黒背景の報道写真です。
戦争、公害、飢餓、原爆…。
言葉は何もありません。
写真が何枚かあって、そのまま終わります。
「わたしのせいじゃない」の感想
最後の数ページの写真は、ウチの子供達は初めて目にする悲惨な写真でした。
亡くなった人も写っていて、大人でも目をそむけたくなります。
最後に語り掛けの言葉も何もありません。
否が応でも考えさせられます。
私達は子供のクラスの「いじめ」には敏感です。
子供がこの本の中にいるような言い訳をしたらなんと言うでしょうか？
私ならこんな事を言いそうです。
でも、私達大人は、世の中で起きている事に対して、子供に誇れるような態度で関心を持っているでしょうか？
環境問題やゴミ問題など、生活に直結するようなことにも
とか理由をつけて無関心ではないでしょうか？
飢餓で苦しむ子供達の映像をTVで観ながら、
で終わってないでしょうか？
その問題をどれだけ自分の問題として考えた？
本には、正解も正解を導くための質問も何もありません。
それは、私達が考えないといけない事だから。
子供用の「絵本」なんですが、多分大人の方が心に刺さるものがあると思います。
私達がその場しのぎの言い訳をして、問題に無関心でいることで起きる事。
子供達の未来に解決を求めるわけにはいきません。
今、何ができるか。
まずはそこから。
こんな短い本で、心に突き刺さる。
考えずにはいられないのすごいわ…
