「感情が遅れてくるタイプ」の人というのが、世の中には存在するようです。
子供の頃に自分の感情を表現することを抑制された経験に原因がある事があるようです。
先日、職場についてしばらくした時、ふと「モヤモヤしてる」という事に気が付きました。
すぐには原因が分からず、しばらく考えていたら「仕事でミスしたかも?」と思った事が原因でした。
原因は忘れた癖に、「モヤモヤ」とした感情だけ残っていたことにびっくり。
思えば、昔から話をし終わった後に、「あぁ、こう反応すればよかった」と思う事が多々ありました。
単に頭が悪いだけかと思っていましたが、「感情が遅れてやってくる」と考えると納得できるところも多いのです。
という事で、この記事では、
- 「感情が遅れてくる」とは?
- 感情が遅れてくる人におすすめのワーク
について説明します。
「感情が遅れてくる」とは?
即座に反応できればいいのですが、その時の自分の感情に気付かず、遅れてくる人が少なからず存在するそうです。
何か言葉を浴びた後、しばらくしてから怒りがフツフツと湧いてきたり…。
子供の頃に自分の感情を表現した結果、大人から否定される経験があると自分の本音に自信が持てなくなってしまうそうです。
「大人が否定しないような選択をする」ことに力を注いだ結果、自分自身がおろそかになってしまうんです。
(発達障害タイプの人も自分の感情に気付きづらいという特性があるようです←私はこっちかも。)
本当は沸き上がってくる感情があるのに、その感情に蓋をして気づかないという事も考えられます。
特に「怒り」の感情は、その下に実は悲しみやくるしさなどが隠れている事が多いそうです。
感情が遅れてくると、こんなデメリットがあります。
- 良い事も悪い事もその場ではスルーしがち
- 周りから「何を考えているか分からない」と言われ疎外感を感じる
- 自分を認めてもらいたいと頑張りすぎてしまう
- 自分に自信がない
- 人の気持ちにも気付いていないんじゃないかと感じる
- 後から「嫌だ」と気付いてモヤモヤする
自分自身が分からなくて、自己肯定感が下がりがちですよね。
でも、感情が遅れてくることで、自分をポンコツだとは思わなくて良いんです。
そもそも、すぐに泣き出すあの人も、怒りを爆発させるあの人だって、100%自分の感情を理解しているわけではないんです。
では、感情に遅れてくる人におすすめの「感情に気付くようになるワーク」を次に紹介します。
感情が遅れてくる人におすすめのワーク
過去にどんな経験があっても、今の自分には関係がありません。
原因を探って、責任を転嫁するだけでは意味がないのです。
今、自分は「感情が遅れてくる」という事に気付き、即座に自分の感情を素直に受け入れられるようになりたいと思っている、それだけで充分です。
そこで、感情が遅れてくるタイプの人におすすめのワークを紹介します。
- 自分の気持ちを問いかける
- 自分の感情を言葉にする
- 五感を磨く
1つずつ、詳しく説明しますね。
【ワーク①】自分の気持ちを問いかける
感情が遅れてくるタイプの人は、自分が「今、何を感じているのか」を気にしていない事が多いです。
なので、「今の気持ちはどんな感じかな?」と問いかける癖をつけるようにします。
- 1日の始めにどんな1日にしたいか問いかける
- 1日の終わりにどんな1日だったか問いかける
まずはこの2つの問いから始めてみます。
「やる事」や「やった事」ではなく、そこで感じたことを問いかけるようにします。
それから、気付いた時に、今何を見て、何を感じているのかを気にするようにしましょう。
どんな感情にも「良い」「悪い」はありません。
イライラしたり、モヤモヤしたり、怒りを爆発させても良いんです。
「なるほど、そういう感じなのね」と客観的に見て、「じゃぁ、今はどうしたい?」と問いかけましょう。
【ワーク②】自分の感情を言葉にする
自分の感情に気付いたら、それをブログやノートに書いて、言葉にしてみます。
イライラした時、悩みがある時に実際に書き出してみます。
頭の中でモヤモヤしていたものが、書き出すことではっきり見えてきます。
本当はどう思ったのか、どうしたかったのか、自分は何ができるのかを書き出します。
それ以外にも、今日の自分はどうか、将来はどうしたいか、好きな人の事、何が好きなのか、何をやりたくなくて、何を不安に感じているのか、など思い浮かんだものをなんでも言葉にしてみます。
自分のペースでゆっくりと、自分の感情に向き合う時間を作りましょう。
読み返すことで、自分の感情の傾向や大切にしたい価値観などが見えてくるようになります。
【ワーク③】五感を鍛える
五感を鍛えると、情緒が安定し、ひらめきが生まれ、多くの気付きが得られると言われています。
「五感を鍛えて何になる?」と思うかもしれませんが、頭で考えるだけでなく、本能的な感覚を大切に出来るようになります。
今の生活では「暑い」も「寒い」もあまり感じず、部屋の中は常に快適な温度・湿度になっています。
食べたい時に食べられるので、空腹やのどの渇きに苦しむこともありません。
五感を鍛えるためには、「いつもと違う」事や自然から受ける感覚を大切すると良いそうです。
日常生活の中でできる事は、
- いつもと違う道を使う
- 散歩に行って五感をフル活用して感じてみる
- ニオイや音に注目する
- 食事中にテレビを消して、食べる事に集中する
- 感覚に集中しながらお料理をする
例えばお水を飲むときに「冷たいお水がおいしい」「このお水が私を潤す」と感じながら飲むことは、セルフトリートメント的にも良いそうですよ。
【まとめ】感情が遅れてくる
「感情が遅れてくる人」におすすめのワークを紹介しましたが、いかがでしたか。
感情が遅れてやってきて、その時すぐに反応出来ない事は悪い事ばかりではないことも知っておきましょう。
- 衝動的な怒りで人と衝突することを避けられる
- ネガティブよりポジティブな事に心が動きやすい
- 情緒が安定している
人間関係において、実は人の気持ちを察して空気がちゃんと読めるより、自分の気持ちに気が付く事の方が大切なのかもしれませんね。
自分の感情に気付き、それを言葉にしてノートに書くと、必ず「じゃぁ、こうしてみよう」という行動につながります。
まずは、自分の感情に気付くように注意深く観察することです。