学生生活を卒業するとノートに手書きでメモを取ることが減りませんか?
という思いは、大抵の大人は持っていると思います?
でも、手書きをしないデメリットは「漢字を忘れる」だけではないんです!
「キーボードを打つ」のと「手書きで文字を書く」のでは、脳の働きが全然違うのです。
この記事では、
- 手書きが脳を刺激する理由
- 手書きが脳に与える効果
について説明します。
読んだら手書きの習慣を取り戻したくなるはず!
手書きが脳を刺激する理由
私は朝「モーニングページ」というノートにひたすら手書きで頭の中に思い浮かんだことを書き出すというノート術を実践しています。
基本、手書きで書くのですが、ある時期スマホで打つようになって、
と思ったのです。
そこで「ノートに手書き」と「キーボード打ち」の違いについて調べてみると、「脳への刺激」が全然違いました。
【手書きが脳を刺激する理由】
- 運動能力を必要とする
- 知覚情報を必要とする
- そして触覚も!!!
それぞれどういう事なのか説明します。
【手書きが脳を刺激する理由①】運動能力を必要とする
手書きでノートに文字を書くときは、まず文字をイメージして手を動かします。
「頭で描いている文字のイメージ」と実際に動かす手が微妙にずれますよね。
「どこに力を入れるか」「どのように膨らむか」など、その都度「脳」と微細な「運動能力」を使っているのです。
イメージした文字を書くときに、脳はきちんと「この文字はこうだから、こういう風に手を動かそう」と計画をして手に伝えているのです。
どこに書いてあったのか失念してしまったので信憑性がないのですが、確かキーボードを打つ時の脳の動きが8パターンくらいだそうです。
それに引き換え、手書きだと1万パターンくらいあると書いてありました。
【手書きが脳を刺激する理由②】知覚情報を必要とする
手書きの文字は同じ文字を書いていても、全部形が違います。
キーボードの場合、同じフォントの中では「あ」はいつも同じ「あ」ですよね。
手書きの「似てるけどちょっと歪んでる」文字をたくさん見る事によって、形を平均化して認識するようになります。
字が汚い・キレイという問題の他に、手書きの文字を見慣れていないので、教科書の文字と同じと認識できていないのです。
手書きの文字は「書く」時だけでなく「読む」時にも脳をたくさん使っているのです。
【手書きが脳を刺激する理由③】実は触覚も使っている
キーボードやスマホ入力でも何かに触って文字を入力している、という点では手書きと同じです。
でも、手書きで文字を書くときはノートやペンによって書き心地が全然ちがいますよね。
ノートにゴミが付いていて、引っかかる事だってあります。
文字を書きながらノートにペンが擦れる感じや、手がノートに触れて冷たいと感じる感覚とかを脳に伝えているのです。
手書きが脳に与える効果
さて、ノートに手書きがキーボード打ちよりもたくさん脳を使うらしい!という事は分かりました。
では、手書きによってもたらされる効果はどんなものがあるのでしょうか?
【手書きが脳に与える効果】
- 理解を深める
- 記憶力アップ
- 問題が解決する
この3つの項目についてまとめてみます。
【手書きが脳に与える効果①】 理解を深める
手書きをしている時は、脳をたくさん使って書いているということは説明した通りです。
だから、手書きで書いている時は「書いている内容」にどっぷりはまって書いています。
ある研究で、大学の授業をノートに手書きで取った学生とキーボードで打った学生を比べました。
キーボードの方が「書き起こし」のようにたくさんの文字を打つことができました。
でも1週間後にテストしたところ、キーボードの学生はノートを見ても授業の内容をよく思い出すことができず、手書きの学生はきちんと覚えていたそうです。
キーボードの使用した学生は、言葉を一字一句そのまま入力する形でノートを取った人が多かったのです。
授業中に先生の言葉を「情報」として自分の中で処理することがなかったのです。
キーボードでノートを取った場合は、浅い理解になってしまう事が分かったのです。
【手書きが脳に与える効果②】 記憶力アップ
何かを思い出すためにノートに手書きで文字を書く行為は、実際に記憶を保つのに効果があります。
手書きをするときは、脳から指先まで細かい動きの指令が行きます。
キーボードで打つ時はそこまで繊細な指令はいかないんです。
脳の大部分(右脳も左脳も!)を使いながら書くので、私達はとても集中して書くことになります。
それに人の話を聞いて、まとめて思い出しやすいように書くので、ノートを見る事で記憶がよみがえるのです。
手書きは脳を若々しく保つアンチエイジングの働きもあるんです。
【手書きが脳に与える効果③】 問題が解決する
心配事や不安に思っている事を手で書くことによって、客観的に見る事ができます。
キーボードで打つこともできますが、手書きの文字はあなただけのものです。
「何を書くか」は私達の自由な意思で行われますが、「手書きで書く」には意思を離れた「潜在意識」がかかわってくるのです。
それにキーボードで打つよりも脳をたくさん使うので、より創造性が生まれます。
問題解決の糸口も見つかるかもしれません。
これはモーニングページを手書きしていた時は良く感じました。
頭の中の事をただ書き出しているだけなんですが、なんとなく「これをした方がいいかな」ということが思い浮かんでくるんです。
スマホで打っているときは、ただ書いているだけ…みたいになってしまいます。
手書きが脳に与える効果のまとめ
手書きについて調べてみると、手書きの効果が色々出てきて面白いです。
とにかく、キーボード入力よりもノートに手書きで書く方が脳をたくさん使えるし良い!という事が分かりました。
そして、脳をたくさん使うということは、問題解決にも役立つし、創造性も出てくるし、老化防止にもなるし、いいことづくめですね。
という事で、私はモーニングページはノートに手書きすることにします!