「氣」という漢字を知っていますか?
そう!「気」の旧漢字が「氣」です。
旧漢字で習った祖父母からの手紙は「氣」を使ってありました。
でも先日、50代の人からいただいたお手紙で「気」ではなく「米」を書く「氣」を使っていたんです。

という事で、この記事では
- 「気」の中に「米」を書いた理由
- 「氣」という漢字が「気」に変わった理由
について書きます。
「気」という漢字に「米」を書いた理由
「気」という漢字の意味を調べてみると、
とあります。
特に、「米」とかかわりがあるような意味は見つかりませんね。
ではどうして「気」という漢字に「米」を使ったのでしょうか?
「氣」という漢字の成り立ち
「氣」の部首である「气(きがまえ)」は雲が空に流れる様子を表しています。
「氣」という漢字に「米」が使われているのは、2つ説を見つけることができました。
【「氣」に「米」が使われる理由】
- 「氣」は米の蒸気を表しているから
- 「氣」の「米」は食べるお米の事ではなく、エネルギーが四方八方に放ってる様子を表している
(1)のお米の蒸気を表しているというのが一般的なようですが、(2)の説もおもしろいな!と思いました。
そもそも「米」は古くから日本人にとってはとっても大切な穀物です。
神事や儀式にお米が使われることも多くありました。
「米」の語源を調べると、「気持ちを籠める」とか「神聖なものが籠められた」の「こめ」から来たという説もあるほどです。
また「米」という漢字には、「エネルギーが四方八方に広がる」ことを表しているという説もあります。
今よりも神秘的なものを信じた古代の人が「神様のエネルギー四方八方に広がる」という意味で「氣」を使ったのかもしれませんね。
日本人にとって大切なお米、そのお米を食べればエネルギーになるとお米の偉大さを表した漢字だそうです。
(昔は玄米だったので、白米よりもっともっと栄養がありました。)
「氣」が「気」に変わった理由
どうして「氣」という漢字から「米」がなくなって「気」に変わったのでしょうか?
「氣」という漢字が「気」に変わったのは戦後のことです。
アメリカの支配下に置かれた日本は、GHQの指示によって文字の改良が行われました。
(本当はベトナムみたいに、日本からも漢字を廃止しようとも考えていたみたいです)
もっと簡単に文字を読み書きできるようになれば、民主化がより進むと考えられたようです。
「気」と「氣」の違い
「氣」がエネルギーが四方八方に広がる様、日本人の精神や神が宿った漢字だったのは説明した通りです。
では「気」はどうでしょうか?
「気」の中は「〆」が使われています。
「〆」は「締める」と同じ意味なので、「氣」で使った「米」とは真逆の「押さえつける・封じ込める」なんて意味になります。
- 「氣」:エネルギーが広がる
- 「気」:エネルギーを封じ込める
アメリカは日本からエネルギーを奪った?
「氣」に日本人の主食のお米、神様とのつながり、無限に拡がるエネルギーを見たアメリカが日本から「氣」を奪って「気」にしたという説があります。
日本が二度と戦争へ進まないよう、言葉を大切にする日本人から無意識に力を奪うために変えたそうです。
そして、力を自分達が持つために「米国」となった…という説も目にしました。
わたしはこれは日本人がアメリカの事を「亜米利加(アメリカ)」とか「米利堅(メリケン)」と書いていた名残だと思っているのですが。
アメリカによる「言葉狩り」によって、無意識に日本人から精神性が奪われ、弱体化が進んだそうです。
「気」という文字を使っていると、知らず知らずのうちに自分の「氣」を閉じ込めてしまうんですって。
【まとめ】「気」の中に「米」を書く漢字「氣」を使いたくなる
わたしは割と言靈(霊も旧漢字を使いたくなる)を信じています。
言靈とは、言葉に宿るエネルギーや力の事です。
言葉には魂が宿り、私達や周りの人に影響を与えます。
言葉が意識に影響を与え、行動に影響を与え、結果に影響を与えます。
「気」の中に「米」を書く「氣」なんて、4画手間が増えるだけです。
ほんの小さな変化で無意識に影響を受ける事は充分ありうると思います。
「氣」と書いて、エネルギーを四方八方に拡げるんだ!