「計画的偶発性理論」をご存じですか?
「計画的偶発性理論」とは、キャリアプランを考えることなく、偶然起きた出来事や出逢いからキャリアアップをしていくという理論のことです。
キャリアというと、「私には関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、これって人生にも置き換えられると思うんです。
この記事では、計画的偶発性理論を説明しつつ、自分の人生を計画的偶発性理論に則って楽しく生きるために出来ることなどを考えてみます。
計画的偶発性理論とは?
計画的偶発性理論は、1999年にスタンフォード大学の心理学者のクランボルツ教授が発表したキャリア形成理論です。
それまでは自分の得意なことや興味のある事を分析すれば、目指すべきゴールが明確になると考えられていました。
しかし、この方法でキャリアを築いていける人はったの2割。
クランボルツ教授の調査で、8割の人は偶然の出来事や出逢いによってキャリアを構築していたことが分かったのです。
偶然の出来事を起こすべく意図的に行動したり、小さなチャンスをしっかりつかむ努力をすれば、より人生が飛躍できると計画的偶発性理論では説いています。
では、計画的偶発性を起こすための5つの行動指針について説明します。
計画的偶発性理論の5つの行動指針
偶然の出来事や出逢いを活かすために、普段からどのように行動すればよいのかを計画的偶発性理論では説明してくれています。
まず5つの行動指針を最初に挙げておきます。
- 好奇心(Curiosity)
- 持続性(Persistence)
- 柔軟性(flexitibity)
- 楽観性 (Optimism)
- 冒険心 (Risk-Taking)
1つずつ詳しく説明します。
好奇心(Curiosity)
自分の心地の良いトコから離れた、新しい事に興味を持つ「好奇心」が重要です。
絶えず新しい学びの場を求めれば、新しい出逢いにもつながります。
毎日、同じルーティンで過ごしていたら、何の刺激もありません。
思考停止して何もしないでいることは退化しているのと一緒です。
好奇心を身に付けるためには、ニュースや本などから外の世界学んだり、人の話をたくさん聞いたりすると新しい刺激が生まれます。
持続性(Persistence)
好奇心を持って、新しい事に挑戦したとしても、一瞬で次々と新しい事に挑戦していても、なかなか1段上に上がる事はできません。
たとえ失敗しても、諦めずに努力を継続するスキルが「持続性」です。
失敗の原因を探って、納得のいくまで取り組む。
その失敗ですら、今後の人生の役に立つこともあるのです。
柔軟性(Flexibility)
人には誰でもこだわりを持っているし、思考パターンを持っています。
でも、それにこだわりすぎると、新しい見方を得るチャンスを失ってしまいます。
自分の思い込みに縛られることなく、柔軟に物事を捉えるというのが「柔軟性」です。
自分と全く意見の違う人の話をちゃんと聞いてみると、新しい発想が生まれることがあるかも。
将来どうなるかなんて、誰も分からない!
楽観性(Optimism)
新しいことに挑戦しようとすると、失敗するんじゃないかと心配になりますよね。
でも、失敗を恐れすぎると動けなくなってしまう可能性があります。
でも、多少の失敗があるのを最初から考慮して「最終的には上手くいく」と考える「楽観性」も大切です。
何が起きてもうまくいくという態度で進んでいくと、周りの人を呼び込む事ができるかも。
思い通りに進まなくても、次のチャンスに軽く乗り換える楽観性があると楽ちんです。
冒険心(Risk-taking)
新しい事をするときに、失敗を心配して動けなくなってしまうことがあります。
でも「冒険心」を持っていれば、ワクワクしたり、使命感を持って前に進むことが出来ます。
どんなにチャンスがあっても、良いアイデアがあっても、行動が出来なければ活かせません。
行動を起こした先に何があるのか、行動してみないとわかりません。
【まとめ】計画的偶発性はミーニングノートでつかめる
毎日3つのチャンスを探して書いていくミーニングノートは計画的偶発性と本当に親和性が良いなぁと思います。
なぜなら、ミーニングノートを書き続けていると、「自分の思考や行動パターンが見える」ようになるからです。
いつも同じ事を書いていたり、結局同じような行動パターン、思考パターンで落ちてついていることが、時間が経って気付くこともあります。
チャンスがなかなか見つからないときは、いつも同じ毎日で低迷していると気付き、新しい行動を起こすきっかけになったりします。
チャンスを未来を想像しながらチャンスをつなげていき、今起こすべき行動を決めていくこともあります。
ノートに書いたら、必要なのは「行動力」のみ!
冒険心を持って、ワクワクしながら進んでいけたらいいと思います。
最後に、スティーブジョブズの「チャンスをつなげていく」という伝説のスピーチを貼っておきます。