自分の姿勢に自信がなくて「姿勢がよくなりたいなぁ」と思いませんか?
姿勢が美しい人っていつまでも若々しくてステキですものね!
美しさのためだけに悪い姿勢を矯正しようと思っても、なかなか続きません(私はね!)。
でも、もしなんとなく不調に感じている原因が、実は悪い姿勢の影響かもしれないとしたらどうでしょうか?
この記事では、
- 悪い姿勢が与える「身体的」な影響
- 悪い姿勢が与える「精神的」な影響
ついて説明します。
「姿勢がわるい」とは?

私たちの生活は、すごく悪い姿勢になりやすいのです。
パソコン、スマホ、通勤、デスクワーク、パーソナルTV…。
ずっと同じ姿勢を取りがちで、頭の重心が前に行き、肩が丸まりやすいのです。
普段から意識して姿勢を矯正していないと、自然と姿勢が悪くなってしまいます。
悪い姿勢の代表的なのはこの2つです。
【姿勢が悪い代表例】
- 猫背:背中が丸まり、肩が内側に入り、頭が前に出ている。
- 反り腰:腰が反ってお腹が出ている。
多くの人が、肩の位置のずれや骨盤のゆがみなどと複合的に組み合わさっています。
一言で「これ!」と言えない姿勢をしているのではないでしょうか?
長年、悪い姿勢を続けていると、悪い姿勢のまま筋肉や脂肪がついてしまって直しづらくなってしまいます。
では、悪い姿勢を続けているとどのような影響がでてくるのでしょうか?
悪い姿勢は、肩こりや腰痛などの身体的な影響だけではなく、精神的にも実は影響を与えているのです。
まず「身体的な影響」から見てみましょう。
姿勢がわるいと起こる身体的な症状
悪い姿勢を続けていると、色々な場所にゆがみが出てきて影響が出てきます。
身体的な影響として代表的なのはこの5点です。
【姿勢が悪いと起こる身体的な症状】
- 肩こり・首こり・頭痛
- 睡眠障害
- 胃腸の消化不良・便秘
- 基礎代謝の低下
- 浅い呼吸
では、1つずつ説明していきます。
肩こり・首こり・頭痛

悪い姿勢が与える代表的な影響は「肩こりや頭痛」です。
同じ姿勢をずっと続けていたり、頭の重さをずっと首で支えるような下向きの姿勢を取っていると症状として現れてきます。
肩こり・首こりから始まって、目の奥が痛くなったり、吐き気を伴う頭痛が起きたりします。
正しい姿勢の時は、骨盤から伸びた背骨の上に頭があり、負担はそれほどかかりません。
デスクワークなどで頭の重心が前に行くと、4~5キロある頭を細い首だけで支えなくてはいけないので、弊害が出るのです。
睡眠障害

同じ向きでないと眠れない、寝つきが悪い、いつも途中で目覚めてしまう…という事がありますか?
もしかすると、睡眠中にも悪い姿勢が保たれているのかもしれません。
当然ですが、寝るのに一番良い姿勢は、どこにも負担のかかっていない筋肉も力が抜けている状態です。
普段から悪い姿勢が癖づいていると、寝ているときも背中や肩が丸まっていて、内臓や筋肉に負担がかかってしまいます。
そうなんです。
正しい姿勢で立っている時と同じ状態で寝るのが理想なんです。
だから、「仰向けでは眠れない…」という人は注意した方がいいかも。
胃腸の消化不良・便秘

普段から気にするほど胃弱なわけではないけれど、「食べると胃がもたれる」など感じていませんか?
それは「悪い姿勢で食べている」もしくは「食後に悪い姿勢を保っている」ことが原因かもしれません。
人間の内臓は正しい姿勢の時に、きちんと機能するようにできています。
悪い姿勢でいると、胃や腸が圧迫されてしまいます。
すると、消化がうまくいかなくなり、便秘になることがあります。
食事をする姿勢も大切ですが、食後も正しい姿勢を保ち、消化を助けましょう。
基礎代謝の低下

正しい姿勢であれば使われているはずの腹筋や背筋が、悪い姿勢を取り続けていると使われない事があります。
また、肩などの筋肉は張っていて固まっているので、動かそうとしたときにうまく動かないこともあります。
筋肉が正しく使われなければ、血流やリンパの流れが悪くなり、体温が下がり、体内に溜まった老廃物が排出されない身体になってしまいます。
そうすると、基礎代謝と言って、何もしていなくても生きるのに必要な最低限のエネルギーが低下します。
基礎代謝が低い=太りやすい身体になってしまうのです。
浅い呼吸

普段、私たちは呼吸をあまり意識しませんが、姿勢が悪い人の肺は圧迫されているので、浅い呼吸になっていることがあります。
呼吸が浅いと、身体に送る酸素量が少ない状態になっています。
心臓や脳など、生きるのに必要な部分に多く酸素を送るので、必然的に身体を動かすといった「生きる」に関係ないところには充分な酸素が送られなくなります。
そうなると、基礎代謝が減ったり、内臓が充分に機能しないなどの弊害が出てきます。
疲れが取れないと感じる人も多いでしょう。
姿勢が悪いだけで、太りやすくなったり、疲れが取れなかったり、消化不良になったり…。
でも、これだけじゃないんです。
次は「精神的な影響」についてお話します。
姿勢がわるいと起こる精神的な症状
悪い姿勢の精神的な影響として挙げられるのは、この3点です。
【姿勢が悪いと起こる精神的な症状】
- ストレスや怒りの感情をうまくコントロールできない
- 自律神経が乱れる
- 不安になりやすい
では説明していきます。
ストレスや怒りの感情をうまくコントロールできない

悪い姿勢と感情のコントロールというと、まったく関係がないように感じますね。
でも、ストレスを受けたり、怒りを感じた時に、筋肉がギュッと収縮するのに気が付くと思います。
逆に、リラックスした時は筋肉が緩みます。
悪い姿勢の人は、肩や背中などの筋肉が常に緊張している状態にあります。
すでに緊張している筋肉をさらに緊張させることはできません。
そうするとストレスにうまく適応できなかったり、ちょっとしたことでカッと起こりやすくなることがあります。
自律神経が乱れる

自律神経は身体の機能を調整するための神経です。
身体が活動している昼間に活発になる交感神経と、夜リラックスしているときに活発になる副交感神経があります。
自律神経は身体中に張り巡らされていますが、中枢となるのは頭~骨盤の脊髄にあります。
悪い姿勢を保っていると、この神経伝達がうまくいかずバランスを崩してしまう事があります。
自律神経のバランスが崩れると、動悸やめまい、息苦しさなどの症状が現れます。
そして、ひどくなると自律神経失調症などに発展することがあります。
不安になりやすい

悪い姿勢を保っていると、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅いということは、気が付かないけれど、身体が常に酸欠状態にあるということです。
人間は酸素がなければ10分程度で死んでしまう生き物です。
身体が酸欠状態にあるということは、生死にかかわる漠然とした不安が常にあるということです。
緊張しているときや不安があるときに、深呼吸をすると少し気持ちが楽になるのはそのためです。
姿勢がわるいと起こる症状を理解して、正しい姿勢を手に入れよう

思ったよりも、姿勢が悪い事の影響があるのがお分かりいただけたでしょうか?
何度か上に伸びる感じでジャンプして着地したときの状態が正しい姿勢になります。
姿勢が悪いということをまず自覚して、姿勢を正す機会を増やしましょう。
同じ姿勢でずっといることを避けましょう。
骨盤を立てる事を意識しましょう。
整体院などに行き、自分の姿勢について知識を持ちましょう。
悪い姿勢の影響を知って、姿勢矯正を意識しましょう!
もっと詳しく知りたい方には、こちらの本をおすすめします。
肺の大きさを知ると、それだけで息が深く吸えるような気がします…。