「人から嫌われたくない。出来ることなら全員から好かれたい。」
そんな風に思いませんか?
この嫌われたくない心理が働くと、人間関係が苦しくなってしまいます。
ユダヤの教えでこんなものがあります。
10人の人がいるとしたら、そのうちの1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうちの2人は、互いに全てを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ。
「嫌われる勇気」より
この感覚はあながち間違えではないと思います。
世の中に誰からも嫌われている人なんていないし、誰からも好かれている人も居ません。
でも、どこへ行っても嫌われてしまうというと感じている人へ、この記事では、
- 人から嫌われたくない心理
- 嫌われたくない心理から解放されるための心構え
について紹介します。
嫌われたくない心理とは
誰だって、クラスの中心人物には憧れるし、周囲の人から好かれたいと思うものです。
でも、嫌われたくない心理が働きすぎるあまりに、自分自身を出すことが出来ず、人の事ばかり気にしていては、人間関係はどんどん苦しいものになってしまうのです。
周りの人に合わせるだけで、自分のカラーが出せない人には、そもそもファンが付きづらいものです。
どんな人気者にもアンチはいるし、全員から好かれるなんてありえない事です。
「自分の事を好きな人なんていない」「自分は主張するような個性がない」と思っていませんか?
自分に自信がなくてそう感じるのかもしれませんが、全員から好かれる人がいないのと同様、全員から嫌われる人もいません。
あなた自身の個性を出して、対等な人間関係を築いてはじめて、あなた自身を好きになってくれる人が現れるのです。
では、嫌われたくない心理から解放されるために知って欲しい心構えを紹介します。
嫌われたくない心理から解放されるための心構え
- 人から嫌われないように頑張らない
- 嫌われてる人から好かれようとしない
- 事実じゃない事を妄想しない
- 人に依存しない
1つずつ説明しますね。
嫌われないように頑張らない
「人から嫌われたくない」という気持ちが大きいと、「自分」ではない「自分」になろうとしてしまいます。
「いつもネガティブ発言をしない」「人の悪口ばかり言わない」など、人と関わる時に「いい人」でいようとする努力は大切です。
でも、人から嫌われないようにするばかり、人に合わせすぎたり、自分のカラーを出せずに我慢するのはいけません。
人が好きになるのは、個性のある「あなた」であって、合わせてくれる「あなた」ではありません。
「自分らしさ」を隠せば隠すほど、どうでもいい「その他大勢」という存在になってしまうのです。
人間は「集団」の中にいることで安心感を得る動物です。
でも、そこが属するべき集団でない場合は、孤独を選んでも良いのです。
嫌われてる人から好かれようとしない
上で紹介したアラブの教え手によると、必ずあなたを良く思わない人は存在します。
自分を嫌っている人に注意を向けるのはやめましょう。
あなたを「嫌い」と思っている人を「好き」に変える必要はありません。
誰からも好かれようとすると、関わる人すべての評価が気になってしまいます。
周りの人がすべて「評価担当」だとしたら、こんなに苦しいことはありません。
「自分を嫌う人もいるけど、大好きでいてくれる人もいる」くらい気楽な気持ちを持ちましょう。
あなたを好きでいてくれる人から好かれればいいんです。
同じ事をしても、「良い」と思う人もいるし「悪い」と思う人も存在するのです。
「誰からも好かれる人」なんて存在しません。
だから、いつも「ありのままの自分」の自分でいていいんです。
事実じゃない事を妄想しない
相手の気持ちを勝手にネガティブに解釈するのをやめましょう。
あなたが考えるほど、人はあなたの事をそんなに考えていません。
事実じゃない事を勝手に妄想して、不安になる必要はないのです。
勝手に不安になったあなたの心を休めるように対応しないといけないとなると、面倒くさいですよね。
その面倒くさいが蓄積すると、人は去っていきます。
また、不安を表に出せればいいですが、嫌われたくなくて出せずにいると、あなたは余計に苦しくなってしまいます。
あなたが自分を隠せば隠すほど、周りの人から理解されることはありません。
人が周りにいても、心の孤独感が消えることはないのです。
そんなときは、事実と感情を分けるワークをやってみましょう。
「●●さんに✖✖と言われた」が事実で、「だから●●さんは、私の事が嫌いなんだ」は事実ではありません。
誰が見ても分かる「事実」だけを書き出すのです。
詳しくはこちら↓
人に依存しない
人から嫌われたくないと思う気持ちが強くて、選択を全て人任せにしていませんか?
それは、人からしたら「依存されている」と重く感じることもあります。
相手を気にするばかりで、自発的な行動がなくなり、あなたという人の魅力が発揮されることがないのです。
自分が常に決断を下さないといけない人間関係は疲れます。
意見は食い違って良いんです。
コミュニケーションを取って話し合うから、1人では思いつかなかった良いアイデアが生まれるのです。
人の気持ちを大切にするのと同じくらい、自分の気持ちも大切にしてください。
あなたは、あなたらしくいて、人にポジティブな影響を与える存在なんです。
【まとめ】嫌われたくない心理から解放されて、自分らしく生きよう
嫌われたくない心理から解放される心構えを4つ紹介しました。
- 人から嫌われないように頑張らない
- 嫌われてる人から好かれようとしない
- 事実じゃない事を妄想しない
- 人に依存しない
誰でも自分自身を表現して、それでいて好かれたいですよね。
今まで、人からひどく嫌われた経験があったり、心から気を許せる人がいた経験がないと嫌われたくない心理が働いてしまうかもしれません。
でも、世界は想像以上に広いです。
あなたが自分を隠せばすぐに手に入る仲間や恋人で自分の周りを埋めるのをやめましょう。
嫌われないようにする事に力を注がず、新しい出逢いを求めて行動を起こしましょう。
そして、小さな出逢いを大切にしましょう。
あなたが、自分のカラーを出して、自分が先に幸せになるのを選んだ時、周りの人もそんなあなたに魅力を感じるのです。
あなたがあなたらしくいて、一緒にいてくれる存在が必ずいます。
探しにいきましょう!