私のように「片付けられない」と悩む人にとって、既に身についている「片付けない習慣や思考」を変えるのは難しいかもしれません。
私もこのブログを始めた時から「いつでも人を招待できる家に住む」というのを目標としていますが、5年経っても出来ていません。
でも、心理学的なアプローチを取り入れることで、その悩みを少しでも解決する糸口が見つかるかもしれません。
今回は、片付けをスムーズに進めるための心理学的な視点をご紹介します。
片付けられない!を解決する心理学的アプローチ
片付け方法としてよく紹介されるのが、「寝る前に10分間だけ片付ける」とか、夜にお片付けルーティンを作るものです。
でも、実際片付けをしようと思っても、夜は疲れが邪魔をしてうまく進まないことが多いです。
そこで注目したいのがハーバード大学のコウチャキ博士が発見した「朝の倫理効果」。
これは、朝の方が道徳意識が高く、活動に対する意欲も増すという心理学の概念です。
朝の倫理効果を活用した片付け法
「朝の倫理効果」によると、午後は疲れが出やすく、道徳的な行動が難しくなる傾向があります。
特に夜は疲労がピークに達しているため、片付けを行うには不向きです。
そこで、朝の時間を活用して、心身ともに爽快な状態のうちに片付けを始めることをおすすめします。
時間が限られている朝の方が、短時間で効率よく片付けが進むでしょう。
では早速、片付けられないを解決する心理学的アプローチを
タイマーで測って片付ける
朝の時間を効率的に活用するために、タイマーをセットして短時間で集中して片付けをしましょう!
例えば、10分間のタイマーを設定し、その時間内に決めたエリアを片付けることで、集中力を高めつつ効率的に片付けを進めることができます。
短時間のタスクにすることで、無理なく毎日続けやすくなります。
ゴミの日の朝に片づけをしてドカンと捨てる
特におすすめなのが、ゴミの日の朝に片付けをすることです。
片付けが苦手な人は要と不要の分類が苦手ですが、朝のすっきりした頭で考えると捨てるべきものが見えてくるかもしれません。
「片づけよう」ではなく「捨てよう」という視点から始めると、意外と簡単に整理が進むこともあります。
「モーニング・パワーアップ」リストを作成する
片付けを効率よく進めるために、朝の「モーニング・パワーアップ」リストを作成し、毎朝の片付け目標を設定するのも効果的です。
リストには、次のような簡単なタスクを入れておくと良いでしょう。
- テーブルの上に物がない状態にする
- 前日に使用した食器を片付ける
- 洗濯物を畳む→しまう
- 玄関のたたきを掃いて、出しっぱなしの靴をしまう
リストのタスクは短時間で終わるものを選ぶことで、達成感を感じやすくなり、片付けへのモチベーションを維持できます。
毎日異なるタスクを加えることで、家の中の様々な場所が少しずつ整頓されていくのを楽しみましょう。
一日の始まりにリフレッシュする目的で片付けを行う
朝の片付けを単なる「作業」ではなく、一日の始まりをリフレッシュするための時間と捉えることで、片付けに対する意識が変わります。
片付けを終えた後のすっきりとした空間が、気持ちの良いスタートを切るための手助けとなり、一日をポジティブに過ごすきっかけになります。
更に、疲れて帰宅したときにすっきりと片付いた部屋が迎えてくれると幸福感が倍増です。
毎日少しずつでも片付けを進めることで、部屋がきれいになっていくことに喜びを感じるようになります。
【まとめ】片付けられない!からちょっと卒業
朝のほんのちょっとの時間ではSNSで見るようなきれいな部屋にはなれないかもしれません。
でも、「スッキリする」「自分はできると感じる」というポジティブな体験は、片付けに対する自信と意欲を高めてくれます。
朝の倫理効果を最大限に活用して、清々しい気持ちで1日をスタートさせましょう。