掃除をするといいことが起こるって聞いたことがありませんか?
ズボラ歴40年以上の私は「いつでも人を呼べるきれいな家」に憧れて、随分と「掃除をするといいことが起こる」という考えに囚われてきました。
でも、いつまで経っても片付いた家をキープできない私には、「いいこと」とは程遠い存在のように感じていました。
先日、「捨てれば入る福ふくそうじ」という本を書かれている千代里さんお話を聞く機会がありました。
そうしたら、私のような人間にもいいことが起こる掃除の心構えを教えていただけたので、シェアしたいと思います。
掃除をするといいことが起こるメカニズム
まずは、私が思う「どうして掃除をすると良いことが起こるのか」について説明します。
理由はこの3点です。
- 脳の処理能力が上がる
- 遺文を見つけることが出来る
- 今を大切にするようになる
1つずつ説明します。
脳の処理能力が上がる
わたしたちの脳には、およそ200万個の情報が「常に」五感を通して脳に送られていると言われています。
ほとんどの情報は、脳に入った瞬間に消えていき、残る情報は「126個」に絞られます。
そしてその中から「5~7個」のプロセスすべき情報に集中するように出来ているのです。
今、このブログを読んでいる時は文章に集中していますが、気にしてみると目の端には沢山の物が映っています。
この時、目の端に写りこむものが少なければ少ないほど、脳が「映ってるけど消す」という無駄なエネルギーを消費しなくて済むのです。
1つ1つのエネルギーは大したことないけれど、このエネルギーの消費は、起きている限りずーっと続いています。
せめて自分のコントロールできる出来る部分だけでも、掃除・片付けをしっかりしてあれば、脳の処理能力を上げることができるのです。
自分を見つけることが出来る
部屋の掃除・片付けをする時、私達はまず自分の管理能力からあふれた物を手放すところから始めなくてはいけません。
持っている事すら忘れていた物をひとつずつ手放していきます。
その中で、どうしても手放すことが出来ないものが出てきます。
捨てようと思ったけれど、やっぱり好きだなと感じるものも出てきます。
自分の所有物と1つ1つ対峙していく中で、自分の好みや大切にしたいものを見つけていくのです。
掃除は自分にとって大切な物を大切に扱えるようになるためのプロセスなんです。
今を大切にするようになる
掃除をしていくと、過去のものがたくさん出てきます。
子供の物や、過去にもらったプレゼントなど、今の自分には使いようもないけれど、どうしても捨てられない物があります。
その時、「どうして手放せないんだろう?」と考えてみます。
過去にやり残したことがあったり、後悔の気持ちがあったり、金額の問題だったり、理由は様々です。
もう同じものは手に入らないという未来への不安もあると思います。
でも、物が多すぎて片付かない現状を見て、「今の私は何を望んでいるか?」「今の私に必要か?」と、「今」にフォーカスして考えるようになるんです。
掃除をしていいことを起きる心構え
では、ここからは完璧に掃除が終わらないズボラさんでも、「掃除すると良いことが起こる」ようになる心構えを紹介します。
- 自己否定から始めない
- 恐怖心を持たない
- 心はいつも潤しておく
- 本当の価値を知る
もう少し詳しく説明しますね。
自己否定からはじめない
掃除が苦手なあなたは、ダメな人間ではありません。
そりゃ、出来ないよりは出来た方が良いように感じます。
でも、他人と自分を比べる必要はないんです。
完璧を求めたらいけません。
比べるべきは「昨日の自分」。
自己否定がスタート地点の行動では、心が満たされることはありません。
掃除を「人生を変えるための手段」として選んだなら、掃除をすることで得られるであろう未来を想像しながら取り掛かりましょう。
未来にワクワクする気持ちが大切です。
自分の「好き」や「大切」を見つけるという掃除のプロセスを楽しみましょう。
恐怖心を持たない
目に見えるものは気分に直結します。
ズボラな私でも、部屋が汚いとイライラしてきます。
でも、部屋が汚くても死ぬわけではありません。
「玄関をキレイにしないと幸せになれない」とか、部屋が汚い事に恐怖心を感じるのはやめましょう。
身体が疲れている時に、恐怖心から掃除するのはやめましょう。
疲れている時は、部屋の掃除をやめて寝る勇気が必要です。
あなたが部屋に対して恐怖心を抱くと、部屋はそのエネルギーを帯びてきます。
部屋は癒しの場でなくてはいけません。
部屋が汚くても大丈夫。
まずは、あなたの身体と心の回復を優先させましょう。
心はいつも潤しておく
掃除は自分を知る時間です。
なんでもかんでも捨てればよいというものでもありません。
自分の大切にしたいものまで捨てないようにしましょう。
大切なものを大切にするようになるのが掃除です。
捨てられない大切な物があってもいいのです。
捨てられない大切な物に気付くというのも、心が豊かになった証拠です。
そして、あなたに大切な物があるように、人にも大切な物があります。
例え子供であっても、人のものまで捨ててはいけません。
その人のタイミングで手放せる日を待てる心の余裕を持ちましょう。
本当の価値を知る
「人からもらったものだから」とか「高かったから」とかで捨てられないという物もありますよね。
でも、それが今のあなたと波長が合わない物だったら手放していいのです。
人からもらったものは「もらった」という経験を得た時点でお役目を果たしています。
高かった物は、物に対してお金を払ったのではなく、その物を買った自分にお金を払ったのです。
その物を所有した事実がある時点でお役目を果たしています。
もし、今のあなたに合わない物であれば手放しても良いのです。
理屈抜きに大切な物を大切にしましょう。
本当に手元に置いておきたいものは何ですか?
本当は違うバッグが欲しいのに、「手が届かないから」と間に合わせの沢山のバッグに囲まれていませんか?
自分の本当の望みを見ずに、簡単に手に入る沢山の物で自分を満たすのはやめましょう。
自分にとって本当に大切なものは良いエネルギーを発します。
自分の周りに良いエネルギーを纏いましょう。
【まとめ】掃除をすると良いことが起こる
千代里さんの言葉で印象的だったのは「ゴミを1つ捨てた瞬間から良い流れは始まっている」という事です。
完璧を求めなくてもいい。
自分の幸せのために掃除しようと決めたなら、ゴミを1つ捨てた瞬間に、もう幸せへの道がスタートしているんです。
後は継続あるのみ。
人間、生きていれば物は増えます。
日々、「掃除をすると良いことが起こる」と決めて、身の回りのものと向き合えば良いだけだったんです。